フーリエ変換
時間関数の集合である時間領域を、角周波数 の関数の集合である周波数領域に変換する写像をフーリエ変換と呼ぶ。 信号 のフーリエ変換 は次のように定義される。
逆に、周波数領域を時間領域に変換する写像をフーリエ逆変換と呼び、次のように定義される。
両者を合わせてフーリエ変換対と呼ぶ。それを と書く。
フーリエ変換の存在
フーリエ変換が存在する十分条件は、 が有限の不連続点を持ち、かつ可積分()であること。 ステップ関数や三角関数など、これを満たさない関数についても などの減衰項を掛けた式のフーリエ変換を考えて、 の極限を取ると元の関数に「近づける」ことができる。
主要な関数のフーリエ変換対
デルタ関数
任意のなめらかな関数に対して、
を満たすようなをデルタ関数という。 デルタ関数は超関数であるが関数ではない。 インパルス信号を表現しており、フーリエ変換すると。